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沖縄県産業振興公社 ビジネスコンシェルジュ沖縄|企業インタビュー:株式会社 俊美プロデュース(沖縄・那覇市)

沖縄県那覇市曙にオフィスをおく「株式会社 俊美プロデュース」は、中国語圏の海外企業と沖縄県内の企業向けに、海外進出や企業マッチングのサポートを行っています。

代表取締役の長嶺 貴美子(ながみね・きみこ)さんは、大手メーカー系日系企業の海外駐在員として、中国で約12年間モノづくりに携わってきました。2014年にそれまで培ってきた業務経験や中国語の能力を生かし、故郷・沖縄で起業。創業から5年目を迎え、現在は内閣府沖縄総合事務局・沖縄県産業振興公社・沖縄銀行などから依頼を受けて実務サポートを行っています。また、2017年からは台湾のコンサルティング会社「TXA」との業務提携を開始しました。

長嶺代表に、起業の経緯、現在の業務内容や今後の事業展開について、また、海外展開に取り組む企業と関わる中で見えてきた沖縄の現状や、若い世代に向けてのアドバイスなどをお聞きしました。(2018年8月)

日本進出を考えている中国語圏の企業はいま、沖縄に注目しています。沖縄企業がうまくパートナーシップを組むためには、コミュニケーション力の向上がカギ。俊美プロデュースは、沖縄を拠点に専門性の高い知識を持つ通訳翻訳者やビジネスアドバイザーを増やしていきたい。

俊美プロデュースの現在の事業内容を教えてください。

まず海外から沖縄に進出して法人設立したい企業のために、沖縄についての情報収集や資料作成、通訳翻訳などを行う業務がひとつ。こちらに関してはおもに沖縄銀行や沖縄県産業振興公社から依頼を受けています。

また、内閣府沖縄総合事務局からは、沖縄から海外に出たいというモノづくり企業のサポート業務を受けています。

実は弊社のメインの事業は貿易業務なのですが、こうしたビジネスサポートや通訳翻訳業務は、私自身がかねてからやりたかったことなので、今後もっと幅を広げていきたいと考えています。

中国語圏の企業と沖縄企業との架け橋になるお仕事をされていますが、長嶺代表が中国 に興味を持たれたきっかけは?

父が仕事でよく東南アジアに行っていたのです。東南アジア諸国では華僑の方が活躍されていて、父はその方たちと交流して刺激を受ける機会が多かったようです。父に高校の夏休みに無理やり北京へ短期留学に行かされたのが、私の中国との最初の関わりです(笑)。

最初は嫌々行ったのですが、向こうに着いた翌朝にはもう「私の前世は北京人だったんじゃないか」と思うくらい北京のことが好きになっていましたね(笑)。短期留学後は再び北京の大学へ進学しました。

北京の大学卒業後、長嶺代表はすぐに現地で就職されたのですか?

いいえ。卒業して沖縄に戻り、しばらくは父の仕事を手伝ったり、アルバイトをして過ごしていました。

私にはいずれ自分で起業したいという目標があったので、当時、青年会議所に入っていたんですね。そこで開催された中国関係のセミナーに参加した際に、他の参加者から中国の話を聞く機会があったんです。学生だった私が見た中国とのあまりのギャップに驚かされましたね。居てもたってもいられなくなり1週間後には香港に飛んで、1ヶ月後には日系のメーカーに就職しました。28歳の時です。

当初は1年間働いたら独立しようと思っていたのですが、居心地が良くてけっきょく中国各地で15年ほど過ごしました(笑)。

紆余曲折の末、その会社が買収されることになったのが起業のきっかけです。その頃には沖縄が元気だったので、故郷に戻るにもいい機会だと思いました。

いいえ。卒業して沖縄に戻り、しばらくは父の仕事を手伝ったり、アルバイトをして過ごしていました。 私にはいずれ自分で起業したいという目標があったので、当時、青年会議所に入っていたんですね。そこで開催された中国関係のセミナーに参加した際に、他の参加者から中国の話を聞く機会があったんです。学生だった私が見た中国とのあまりのギャップに驚かされましたね。居てもたってもいられなくなり1週間後には香港に飛んで、1ヶ月後には日系のメーカーに就職しました。28歳の時です。 当初は1年間働いたら独立しようと思っていたのですが、居心地が良くてけっきょく中国各地で15年ほど過ごしました(笑)。 紆余曲折の末、その会社が買収されることになったのが起業のきっかけです。その頃には沖縄が元気だったので、故郷に戻るにもいい機会だと思いました。

前職がメーカー勤務だったので、それまでずっとモノづくりの現場で営業や品質管理、物流などの仕事に携わっていたんですね。

圧倒的に男性が多い環境にいたので、独立するなら女性らしい仕事がしたいと思い、2014年の起業時には中国で化粧品や健康食品を販売するショップとWEBサイトを立ち上げました。中国側での需要はものすごくあったのですが、当時、私には沖縄でのツテがなかったので仕入れには苦労しましたね。

その後の会社運営を考えた結果、けっきょくはまわりの技術系・開発系・工業系の知人・友人が紹介してくれる仕事を受けるようになりました。中国で製造される工業製品を日本に輸入する貿易業務で会社が軌道に乗りました。

ビジネスサポートや通訳翻訳業務を始めたきっかけは?

2015年に本格的に沖縄に戻り、早い時期に沖縄銀行からビジネスサポートのお話をいただいたんです。沖縄銀行では海外の銀行などを通じて法人設立に関する問い合わせが増えていたのですが、中国語ができる人材がいなくて対応に困っていたそうです。そこで海外企業の受け入れ窓口を新設するにあたり、ご縁あって私がアドバイザーとして入ることになりました。現在のサポート業務はそれがスタートです。

銀行でのアドバイザーとしての経験が信用に繋がり、次は内閣府沖縄総合事務局より、沖縄から海外進出を目指す企業のサポートのお話をいただきました。こちらの業務ついては、私の専門分野である工業系企業のサポートに特化しています。

一方通行の業務だと得られる情報に限りがあるのですが、こうして海外・県内の企業を多角的にサポートすることで双方の業務がうまく進むようになりました。現在は沖縄県産業振興公社を始め、いろいろなところから企業を紹介していただくようになり、事業が拡大しつつあります。

ビジネスサポートや通訳翻訳業務の具体的な内容を教えていただけますか?

業務内容は多岐に渡ります。行政機関としてできることや金融機関としてできることなど、それぞれの組織には役割分担があるので、その間に入って足りない部分をサポートしていくのが俊美プロデュースのおもな役割です。沖縄県などの支援機関や銀行など、窓口となっている組織や企業から、海外や県内の企業を紹介いただくケースが多いです。

例えば外国企業が沖縄で法人を設立したいとなると、行政機関への申請が必要だったり、銀行からの融資も必要になりますよね。そうした実務的なサポートはもちろん、外国人が沖縄に住む際の学校や病院など、沖縄での生活に関する情報提供も必要に応じて行っています。

また逆に、沖縄の企業が海外展開したい場合に、海外での商談会に同行することもあります。そこから波及する資料やパンフレット作り、通訳同行、メールや電話での問い合わせ対応などに弊社がサポートに入ることもあります。2017年には沖縄県産業振興公社から、台湾のコンサルティング会社「TXA」をご紹介いただき、現在、新たに業務提携を進めているところです。

台湾の「TXA」とはどうのような企業ですか、また、どのような形で提携されていくの ですか?

台湾「TXA」は、台湾企業の創業から上場までをサポートするコンサルティング会社です。台湾の上場企業10社ほどが参加している集まりがあって、その方たちがベンチャー企業を成長させ、上場させる取り組みをされているんです。そこで動いているのがTXAです。

台湾で企業が上場されるうえで有利な条件とされているのが、海外展開していることなんですね。これまではアメリカへ進出する企業が多かったそうですが、時差や移動距離などを考慮すると時間のロスが多い。そこで今、TXAは日本での展開、特に沖縄での展開に注目しています。沖縄と台湾は1時間程度で行き来できる日帰り圏内の海外ですから、TXAは海外展開の第一歩として沖縄でどういう企業を創業して、どういう将来像を描いていくかといった研修を行いたいそうです。弊社はその受け入れ窓口として、2017年に正式に事業提携し、現在、具体的な動きに向けて沖縄側の情報などを共有しているところです。

中国語圏の企業と沖縄の企業、相互の海外展開に関わるなかで、今の沖縄が抱えている 課題などは感じますか?

沖縄には多言語コニュニケーションや外国企業と業務連携ができる専門機関・組織・企業が足りないこと。また、海外企業の立場から見ると多言語で得られる沖縄の情報が圧倒的に足りないことでしょうか。沖縄県内にはアジア諸国での海外展開に取り組んでいる企業が多いのですが、逆に海外では沖縄での事業展開に興味を持っている企業が急増しています。双方の動きにギャップがあると感じますね。例えば、沖縄に進出したい企業が自国で簡単に沖縄の事情を知ることが難しいため、沖縄県産業振興公社などの支援機関には「行政に強く、金融機関に強く、中国語のできるコンサルティング会社を探している」といった問い合わせが増えているそうです。沖縄に進出するうえで、沖縄の企業とパートナーシップを結びたがっている海外企業は多いのです。ところが言語コミュニケーションの問題や企業間の相性もあるので、企業同士をうまくマッチングさせるのが難しいというのが現状です。

沖縄の地理的優位性には、海外企業も日本企業も注目しています。海外企業が沖縄での事業展開に苦戦しているという事実は、見方を変えればビジネスチャンスでもあるわけです。県内企業が沖縄の地で海外企業や本土企業とパートナーシップを組む機会が増えれば、今後、沖縄そのものの地域振興や経済発展にも繋がっていくはずです。例えば、多言語での細かな沖縄情報の発信や、外国人が暮らしやすい環境づくりなど、あらゆる面で沖縄側の受け入れ体制をもっともっと強化していくことが必要だと個人的には感じていますね。

沖縄の現状を踏まえ、俊美プロデュースが今後取り組んでいきたいことはなんですか?

現在取り組んでいるビジネスサポートや通訳翻訳業務は、今後もどんどん強化していきたいです。これは私自身が感じたことなのですが、沖縄に帰ると考えた時に、自分を受け入れてくれる場所がないと思ったんです。ですから、沖縄に帰るなら自分で起業するしかな
いと…。

今うちで働いてくれている男性スタッフも東京から帰ってきたばかりなんですけど、専門知識があって、多言語コミュニケーション能力が高い沖縄の人が、海外や県外で活躍されています。そういう方たちが沖縄に戻りたいとなった時に、沖縄側での受け皿になれるような事業展開を目指していきたいですね。それと、やはり女性が働きやすい職場づくりは起業時から変わらぬ目標です。

また、2020年の大型MICE計画が現実のものとなり、沖縄で大規模な国際会議などが開催されるようになると、やはり医療や工業、IT、バイオ系といった専門的な知識を持った通訳翻訳者の確保が急務となるはずです。今後はそうした人材の育成にも力を入れていきたいです。

現在取り組んでいるビジネスサポートや通訳翻訳業務は、今後もどんどん強化していきたいです。これは私自身が感じたことなのですが、沖縄に帰ると考えた時に、自分を受け入れてくれる場所がないと思ったんです。ですから、沖縄に帰るなら自分で起業するしかな いと…。 今うちで働いてくれている男性スタッフも東京から帰ってきたばかりなんですけど、専門知識があって、多言語コミュニケーション能力が高い沖縄の人が、海外や県外で活躍されています。そういう方たちが沖縄に戻りたいとなった時に、沖縄側での受け皿になれるような事業展開を目指していきたいですね。それと、やはり女性が働きやすい職場づくりは起業時から変わらぬ目標です。 また、2020年の大型MICE計画が現実のものとなり、沖縄で大規模な国際会議などが開催されるようになると、やはり医療や工業、IT、バイオ系といった専門的な知識を持った通訳翻訳者の確保が急務となるはずです。今後はそうした人材の育成にも力を入れていきたいです。

そうですね。学生のみなさんの海外研修などに同行する機会があるのですが、沖縄の若い世代は海外に出ていくことに意外に消極的なんですよ。ご両親もあまり行かせたがらないですし。個人的には若い世代、特に10代・20代でどんどん海外に出て行って欲しいと思っています。これから海外留学に行くという方には、「海外で勉強以外のことをいっぱいやったほうがいいよ」とアドバイスしています。

せっかく海外に出るのなら、ただ勉強するとか、日本でもできるようなことをやるより、友達をたくさん作って欲しいですね。私自身も中国に留学したときに、ギターとか三線とか、歌とか、「コミュニケーションツールとなる何か」をやっていればよかったと後悔したくらいです。海外に出ていろいろな人とコミュニケーションを取って、いろいろな考え方に触れることで、沖縄や日本の歴史・文化にも興味を持つし、日本人としてのアイデンティティも強くなるんですよね。

そこで見たこと、学んだことを日本に持って帰ってきて欲しいです。まずはそういう人が増えること。それが10年後、20年後、30年後の沖縄のためになると思います。

企業データ
株式会社 俊美プロデュース
Head office : 沖縄県那覇市曙2-26-6 タカダ曙マンション209号室
TEL : 098-955-0053
設立 : 2014年2月
代表 : 長嶺 貴美子
従業員数 : 9名
事業内容 : 中華圏ビジネスサポート業務・通訳翻訳業務・輸出入業務
WEB : https://junmei.jp/

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